もともと噂にはなってたが(野球関係もあり)Netflixが嫌いなので見ないかなーと思ってたが劇場版でやってくれるそうなので喜んで見に行くことにした してたが初週に行きそびれこれは見ないまま終わるやつかなーと思ったら追加でもうちょっとやってくれるとのことだったのでやっぱり喜んで見に行くことにした
事前情報はほぼなしで、YouTube Shortで流れてくるワールドイズマインのカバーアレンジぐらいしか知らなかった。あとBUMP OF CHICKENのrayのカバーをこれもShort動画で流れてきて聞いてたのとTwitterでなんかメルトがアレンジされてるという話があったことぐらいか。ほぼ曲だけだな
ちなみに何か話題になった感想文は読んでないし見てもない。あと俺には特に推しというものはいない。意図的にそういった文化圏とは距離をおいているつもりである
冒頭が公式チャンネルで公開されているので興味があれば
話の本筋としてガールミーツガールを煮詰めて一本の話にうまくまとめていて良かったと思う。ただこれを雑に百合の文脈に回収して消費するのは個人的には反対するし、それはちょっと目が曇るかなと思った
超かぐや姫のシナリオの構造は様々な制約に縛られている主人公の彩葉(いろは)を、自由奔放なヒロインであるかぐやが引っ張り出す形でスタートしている。変な表現をすると囚われのお姫様とそれを引っ張り出す主人公の構図を逆にして両方女にしたイメージ。これが後半は構図が逆転し主人公がヒロインを救う形に転身する。この見事な反転の動きは百合の文脈で回収するには解像度が下がりすぎると考える。少女同士だから尊いというのもわからなくはないがその尊さに性を俺はあんまり感じない
まあとはいえ百合強めな描写はそこそこ多かったけどね 指絡ませるやつえっちすぎでしょって思ったし 明らかに後半は意図が変わってたし 花火のとことかもう友達はわかってる感じだったし その後もまあ、うん はい 百合は百合です(どっちだよ
で、ちょっと話を戻してシナリオや細かい演出についてもうちょい深堀りしてみる
まず彩葉の生活環境に関してかなりしっかり作り込まれているなぁと思った。端的に言って女子高生があの環境に一人暮らししてるのは相当危険だし、エアコンのない部屋で、机にはエナドリがならんでいる(その上でエナドリの周囲に『パスタ4食分につきムダ飲みは不可!!』と書いてある)。序盤には壁ドン(原義的な方)を食らうシーンだってある。住んでるのはおそらく立川周辺で治安は良いほうかもしれないが、あの環境は危険だしまともな食生活を送っているとも思えない。彼女の友達がテストのお礼でパンケーキをごちそうしているのも、友人たちは彩葉がまともな食生活を送れていないことを理解していて、お礼ということにしてごちそうしているのが想像される
かぐやが勝手に食材を買い美味しいご飯を用意されたとき、怒りよりも久しぶりにまともな食事を食べて(体が)喜んでいることや、ゲームで兄に勝ってのお願いが「保証人になってくれ」といった上にかなりいい部屋に引っ越している様子など、環境が改善していくことで彩葉の感覚の移り変わりがはっきり見えていくのはわかりやすい変化であった
価値観の面でもかなりしっかり描かれていて、使っている数学の参考書がハイレベルなものになっていたりするところとか(青チャートから赤チャートになっていた。ちなみに青チャートだけでも日本の大学入試ならどこでも問題ないと思うが、それはさておき同時に出てくる参考書に東大入試の専門書があったので意図的だと思われる)、その一方でライブと模試でライブを優先するところとか、何を目指すか迷っている様子がきちんと描かれている
一方でかぐやの方も様々な変化が訪れている。彼女の場合最大限にわかりやすいポイントが「ハッピーエンド」と「バッドエンド」であった。かぐや姫がバッドエンドと言って帰らないといっていたのに帰ることを認めていた。地球はもっと自由だと思っていたがそうではなかった、月の自分と同じだったと気づいてから、彼女のハッピーエンドのあり方は変化した。変化したと言うよりあきらめられた。最後まで楽しければ最後を迎えてもいいと考えた
好き放題やることをあきらめたかぐやがその結末を良しとしたことで、それを良しとしない彩葉は進む道がすべて決まった。きれいな対称性で、見事な展開だと思う。正直ここが一番のカタルシスで、それ以外の部分に多少のご都合主義を感じるのはわからなくはない。配信者活動がうまく行き過ぎとか、最後の義体?の技術的なところとか、そういうところはかなり圧縮している。正直その部分は主題ではないので流されているのだと思われる。というかそのへんしっかりやるとどうやっても2時間半のアニメの尺には収まらないし
最終的にハッピーエンドになるのだが、そもそも論としてエンディングというものは話の都合で置かれるピリオドに過ぎない。最後に「明日喧嘩別れしちゃうかもよ~」とか言っちゃってるが、かなり本質をついている。どこをエンディングにするかはその人次第で、死んだタイミングがエンディングなのではない
これがエンディングでいいと思うのか、これがエンディングでは嫌だと思うのか、そのために何をするのかがテーマなのだと思う。その方向性でみていい感じの話だったのではなかろうか
最近よく俺は「キャラクターに寄りすぎ」といった感じの感想を言うことが多いが、この作品はそこまででもなかったと思う(キャラクターが描かれてないという意味ではない)。たぶん一番キャラが強かったの、お兄ちゃんだし……プロゲーマーとはいえかぐや関係なしに「帝」って名乗ってるのあの外見だと想像つかなくて何かすごい。あれで結構妹に甘いのも何か面白い
あと音楽に関してはあんまり詳しくないが、この作品ではかなり重要視されて作られていたので触れておこうとも思う。個人的に劇中でライブシーンで歌や曲を流すだけじゃなかったのが凄いなーと思った
実際に上の本編ライブシーンだが歌いながらふざけたりじゃれ合っているのがちゃんとライブに反映されているのがいいと思った。このライブに限らず、基本的に彩葉が踊っていないのもいい。他のアイドル系アニメにはほとんど触れていないのでわからないが、ライブシーンはどうもみんなを綺麗に踊らせる方向に磨きをかけがちだが、こういったキャラクターの側面を重視した表現に持っていくのは他のアニメだとあんまり見なかったので新鮮だった
そのうえで曲や演出は磨き上げられているので見ていて楽しいものに仕上がっている。ワールドイズマインのライブで転倒したかぐやがそのまま見たことあるイラストの構図になるのはちょっと笑ったけど
(どうでもいいが)supercellのryoってメルトとかワールドイズマイン作った人だったんだね。知らなかった。Lemonで米津玄師知ってハチと同一人物って知ったとき並の衝撃だった。音楽情報の感度低すぎない?って言われたらぐうの音も出ない
なんだかんだやったあとにBUMP OF CHICKENのrayのカバーが来るのは意外というか、むしろBUMPってすげーんだなー……ってなった。BUMPって物心ついたぐらいのころから聞いていたので、空気のようなものと言うか水のようなものと言うか、凄さがいまいち感じ取れないでいたけどだんだん実感してきた
最後にちょっとだけ引っかかった、というかマイナスほどではないけど目についたところの話もしておこうと思う
本当に僅かな点なのだが、バーチャルに対する描写古くないか? って思った。時間が経つとこの手の描写は陳腐化したりして肌に合わなくなると言っている人がいた(例:シュタゲ)が、実のところどうなんだろうという感じはある。10年とは言わないが5年ぐらい早くこの作品が出てきても普通に受け入れられてたのでは。でも5年前だとコロナ関係があるから同じ描写にはならないし、10年前にしておこう。10年前にこの作品が公開されていても受け取られ方はそんなに変わってないのではなかろうか。いややっぱり10年前は早いか?7年ぐらいだったらちょうどいいか?
まあ、本質的にはVRやVtuberの概念が10年であんまり進化してないとも言えるか。細かい機器は進化してるんだろうけれど、産業としては盛り上がっていた時代ほどではない。10年前に初代のHTC Viveを10万円以上出して買った俺が言うんだからまあそうなんだと思う(物価上がったな……)
以上がアニメを見るのが下手な人間の精一杯の感想である。アニメを見るのが下手なのにだいぶ語っているのはだいぶ刺さったからである。あと普通に思った&書きそびれてたからここで書くけど、早見沙織の良さが何かやっとわかった気がする。早見沙織のキャラ何人見てきたんだよって話なんだが
というわけでこっから先はクソ百合オタクの見苦しい妄言なので普通に感想を読みに来た人はここでタブを閉じるかバックジェスチャーをしてください
見苦しい妄言が聞きたい人はどうぞ
上映が終わった直後はそんなに感じなかったのだが、終わったあとrayを毎日聞いてたら落ち着かなくなってきた。百合で絡め取るのは視野が狭いと思ってるけど百合は百合でした
とりあえずヤチヨ良かったね……彩葉かぐや幸せになれよ……というところである。てか絶対いろPファン出てきたよなぁ……ってちょっと思った。私もいろPファンです。てかチャンネル名が「かぐやいろPチャンネル」だったらしいのだが(タイムライン情報)どう見てもカップル配信者のチャンネル名だ……プロデューサーの名前いれることあるんだ
ヤチヨは最初に彩葉見たときにどう思ったんだろうか。最初の曲がRememberだったけど、あれは単語の意味からするに「思い出して」じゃなくて「忘れないよ」だし歌詞からしてそれっぽいのでどちらかというと自分に言い聞かせる用だったんだろうか。役目が終わったってそういうこと?
劇場でも見たけどrayのOfficial MV、ほぼ知らないシーンで出来てるのがめちゃくちゃ面白い。知らないけど内容はわかるのがすごい。あといろPが踊った~!ってワイプで言われてるのも面白い。実際劇中だとほぼ踊ってなかったからね(ここも上述したけど細かいなーって思った)。結局カバーでも歌ってないし。もし外伝展開とかされたら歌うシーン出てくるんだろうか。まあ優等生だから歌う分には普通に歌いそうだけど
劇場の1周しかしてないからうろ覚えで、間違ってたらツッコんでほしいんだけど、かぐやが月を抜け出して地球に来たのがどうも彩葉に会いたかったからっぽい感じがする。月から見てたら~って言ってたし。一目惚れじゃん。配信者始めたのもヤチヨに夢中な彩葉にやきもち焼いてたからだしやっぱ一目惚れだったんじゃん
そう考えると月からの迎えが来るタイミングでやっぱ帰らないとってなったのは相当重かったんだろうなー。あれは何を思い出したのか。仕事とかほっぽりだした+月がめっちゃブラックって言ってたことを考えると相当責任の重い事柄をやっていたっぽいが
実は為政者側でマジモンのお姫様だったんだろうか。食事に対して異常にこだわってたのもそういう身分だったから?あるいは単純にそういうこだわりがある人物という表現なだけなんだろうか
気持ち悪い話になるけど、寝室分けた意味ないじゃんとか言ってるあたり一緒に寝てるんだろうなぁって思った。そういえばアパートの段階で布団1つしかないままだったからその頃からずーっと一緒に寝てたわけで、もうそれが普通になってるんだなぁとわかる描写である。そのへん彩葉が受け入れてたのはだいぶ食事で胃袋握られてたのがありそう。でも引っ越した直後のパスタ作りでパスタマシン動かしてたのは彩葉だったから全部任せてたわけじゃないのか。任せきりにしないのが彩葉っぽい
あと作中だとキスとかしてないけど、かぐやは月は味も温度もないって言ってた気がするから初めてキスしたときだいぶ情緒がヤバそう。って思ってそういう二次創作ないかなって探したら見つからなかった。俺が描けと?
というか温度もない環境だとそもそもハグとかでもだいぶヤバそう。夜寝るときどうしてたんだろう。あるタイミングから意識しちゃうとかあったんだろうか。そういう二次創作ないですか?ありそうだけど俺も描けと?
上の感想でも書いたけど花火のシーンのあとの「帰れなくなっちゃうよ」とか完全にあれだしな……あんまり言及されてないっぽいんだけどあれは幻聴だったんだろうか。まあ浴衣は借り物だったから汚したりはしてないと思うけど。でも別れが確定したらたぶんやることやってるよなー……(というか作る側が絶対意識して入れているシーンだし)。とはいえあのあと割とハッピーエンドの途中のバッド展開だからあんまり二次創作でも触れられない……。二次創作はハピエンでこそだし
以上。忘れてるところとかありそうだけどひとまず自分の中にあるものは一旦外に出しておけたはず
もしかしたらイラスト描くかもね……結構深く刺さっちゃったのね……

